東部部会(2023年5月)

  • 日時:2023年5月13日(土)14時30分から15時30分
  • 場所:慶應義塾大学三田キャンパス 研究室棟1階 A会議室((9)の建物)
    https://www.keio.ac.jp/ja/assets/download/maps/mita/map_mita.pdf
  • 報告者 :初川彬会員(駒澤大学)
    • 報告題目:日本における人権条約の国内実施と近年の動向
    • 報告要旨:
      日本は、自由権規約を始めとする各種人権条約を批准した。それらの条約は、憲法98条2項に基づき、国内で効力を生じている。しかるに、2000年代までは、憲法の人権規定は人権条約に対して優位であるという理解から、学説においても判例においても、条約の効力は事実上限定されてきた。しかし、2010年代に入ると、いわゆるヘイトスピーチ問題を契機として国際人権法の重要性が再確認され、とりわけ裁判所においてこれを積極的に援用し、被害者を救済する動きが活発化している。本報告では、人権条約に対する消極的な態度の原因と、近年の変遷についての考察を行なう。

 

追記(2023.0517):東部部会の風景(肖像権に配慮して画像処理をしています)