東部部会開催のご案内(2024年5月11日)
経済社会学会東部部会を下記日程で開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちしております。
開催要項
- 日時: 2024年5月11日(土)14:30~15:30
- 場所: 慶應義塾大学三田キャンパス 研究室棟1階 A会議室(キャンパスマップの(9)の建物)
- キャンパスマップ: https://www.keio.ac.jp/ja/assets/download/maps/mita/map_mita.pdf
報告内容
- 報告者: 水上亮会員(立教大学・院)
- 報告題目: 現代都市農業を経済社会学の視点から考える――農業経営者間ネットワークとコミュニティ・キャピタル(仮)
- 報告要旨:
報告者は,日本の都市農業について,特に農業経営者が取り結ぶさまざまな社会関係に注目して研究を行なっている。今日の都市農業においては,農業経営者たちがボランティアの受け入れを積極的に実施しており,それが農業経営を支える重要な役割を果たしている。これまでの研究では,神奈川県川崎市Y地区A農園を事例として,そうしたボランティアの受け入れが,単なる労働力の補填としてではなく,経営上の新たなネットワークや情報獲得の手段としての意味を持つことを明らかにした。また,こうした関係性それ自体を経営資源として用い,新たな商機を見出そうとする行為を「関係の戦術化」と呼んだ。
調査を進めるなかで,そのような「関係の戦術化」を図る農業経営者が同一地区内に複数存在することが判明し,その地域的広がりについての考察が必要だと考えた。そこで,本報告では,視点を個別経営から地域へと移し,農業経営者間の社会関係について考察するための視座について検討する。具体的には,西口敏宏・辻田素子(2016)の「コミュニティー・キャピタル」論を取り上げる予定である。
(なお,報告内容を少し変更する可能性あり)
以上
東部部会担当理事 水原俊博(信州大学)