東部部会(12月9日)の開催案内
東部部会(研究会)を下記の要領で開催いたします。
ご関心のある会員の先生方におかれましては、ご都合がつくようでしたら是非ご参加頂きたくお願い申しあげます。
部会の詳細
- 日時:2023年12月9日(土) 14時30分~15時30分
- 場所:慶應義塾大学三田キャンパス 東館4階 オープンラボ https://www.keio.ac.jp/ja/assets/download/maps/mita/map_mita.pdf
(上記キャンパスマップの(13)の建物、東門の左手自動ドアから入った所のエレベーター利用が便利です) - 報告者: 阿部孝太郎 会員(小樽商科大学)
- 報告題目:「技術と知識の経済社会学――あるいは社会学と経営学の間」
- 報告要旨:
欧米の社会学研究者の一定数が、日本流に言えば、経営学のフィールドのポスト(大学の学部等)に移動しつつあるように見える。こうした現象は、海外では経営学と社会学がシームレスにつながっていることによるのだろう。
翻って日本では、経営学と社会学(社会情報学等も含む)の間に大きな溝があるように感じる。このことは、上で記した社会学系の経営学者の活躍が世間一般に普及しにくい大きな要因になっていると私は考えている。また、このことは、実社会の諸問題に社会科学の学問が、何らかの示唆を与える機会を減少させているのではないか。
たとえば、コロナ禍の時期には政府の情報化の失敗が認識されたが(「デジタル敗戦」)、社会情報学は、ニュー・メディア・ブームの失敗等を例にして、素朴な技術決定論の不備を、もっと指摘することができたはずだ。
個人的には、上記のような現状を鑑みて、欧米の経営学と、日本の社会学の間の壁を少しでも取り除きたいと微力ながら願っている。 - 写真
2023/11/26 公開
2023/12/05 加筆(報告要旨)